Lyrical Partings

  祈り 神よ。空っぽのグラスの神よ。 見守ってくれ、この空気の薄い晩に 涙目にもろくも冷たい星々をうつして 出かけてゆくおれを。 お願いだ。せめて今夜だけでも守ってやってくれ おれの道をふさぐ奴らを。スズメが ふらふら転がるタイヤの下敷きになるなんてことがないように 支払いも済んでいないのに、へこんだおれの車 そのドアをおれはまもなく開け、乗り込み、エンジンをかける。 これ以上の重荷はごめんだからな―おれのベッドは空っぽ、 窓から見えるのは裏路地で、朝には大嫌いな仕事へ 出かけなきゃならないときている。おい聞こえてるのか、神さまよ それくらいやってくれ。あんたはおれに借りがあるんだ。アーメン。   A Prayer God. God of the empty glass. Watch over me as I walk out in Your thin-aired evening, cold and brittle stars in my watery eyes. Please. Please protect, at least tonight, those in my way. Let no […]